6.タイ南部の知識 2017年版

ビーチリゾートやマリンスポーツも盛んで「アンダマン海の真珠」と称され世界有数のリゾート地として知られるプーケット、切り立つ石灰岩の岩壁と熱帯のジャングルに抱かれた秘境のビーチリゾートして密かに話題のクラビ、シュノーケリングやダイビングスポットとして世界中のダイバーから注目を集めるランタ島、石灰岩の岩山や珊瑚礁の島々が印象的なトラン、風光明美な多島海が魅力のパンガー、ダイバー憧れの地、シミラン諸島を有するカオラックなど、海沿いのエリアに関する基礎知識を学ぶことができます。

ご登録頂くと、学習コンテンツ追加のお知らせや、修了テストのお知らせ等をメールでお届けします。

「アンダマン海の真珠」と称される、世界有数のリゾート地プーケット

プーケット島はタイ南部のアンダマン海に面するタイ最大の島です。エメラルドの海と真っ白な砂浜の美しさから「アンダマン海の真珠」とたとえられています。島内にはタイならではのエンターテイメントやショッピングなどが楽しめる新たな施設が次々とオープンしています。また、プーケットタウンと呼ばれる旧市街にはレトロな街並みが広がり、ラン・ヒルと呼ばれる丘からはプーケットタウンや湾を一望できます。プーケットが中心となりタイ全土に広がったプーケット・ベジタリアン・フェスティバルでは、プーケットに住む中国系の人々が9日間身を清めるために10か条を遵守し魂を清めます。
プーケット島

美しく個性的なプーケット島のビーチ

プーケット島西岸には、個性的で表情豊かなビーチが連なっています。いつも賑やかで昼も夜も楽しめるパトン・ビーチや高級リゾートが建ち並ぶバンタオ・ビーチをはじめ、海洋国立公園に指定され、珊瑚礁でのシュノーケリングやキャンプもできるナイヤン・ビーチ、14キロメートルにわたるプーケット島最長のビーチでウミガメの産卵が見られるマイカオ・ビーチ、プーケット島最南端に位置する小さな弓形をしたナイ・ハン・ビーチ、2004年12月の津波の犠牲者を追悼するための慰霊碑があるカマラ・ビーチなど、どのビーチも海はエメラルド色に輝き、「アンダマン海の真珠」とたとえられるのも納得の美しさです。
プーケット島のビーチ

南国の小島で静かにのんびりと過ごす

コーラルブルーの海の向こうに連なるいくつもの小さな島々。南国ライフをのんびり静かに楽しみたいなら、美しい白い砂浜で有名なロン島や、ビーチの近くにサンゴ礁があり、シュノーケリングスポットとして知られているコーラル島など、少し足を伸ばして離島へ出かけるのもおすすめです。陸から離れているため透明度も高く、プーケットからスピードボートで約25分で到着するヤオノーイ島では、地元住人の家にホームステイすることもできます。
ヤオノーイ島

大人の洗練されたリゾートステイが堪能できるサムイ島

サムイ島は、タイ湾に浮かぶタイで3番目に大きな島で「ココナッツ・アイランド」と呼ばれています。環境に配慮した開発が条例によって定められているため、その大自然と調和した、大人の洗練されたリゾートステイを心ゆくまで堪能できます。島内には、アジアらしい活気に満ちたサムイ島の玄関口である港町ナートン・タウンなどがあります。ボプット・ビーチの海岸通りにあるフィッシャーマンズビレッジは、レストランやショッピングスポットなどが建ち並ぶサムイ島の人気スポットです。
サムイ島

個性的なビーチの数々

サムイ島東岸は、さらさらとしたパウダーサンドのビーチが連なります。のんびりできてヨーロピアン御用達といわれるラマイ・ビーチはサムイ南東部に位置し、約2キロメートル続くビーチです。このビーチにあるヒンター・ヒンヤイは、「おじいさんの岩」「おばあさんの岩」と呼ばれる奇岩で、記念撮影の場所として人気です。少し北にあがった閑静なチューンモン・ビーチでは美しい景観を望むことができます。また、海から昇る朝日が見られ、北部中央に位置する約4キロメートルにわたって続くメナム・ビーチなど、北岸は静かで波も穏やか。タリンガム・ビーチは西海岸のチョンクラム岬の南に位置し、海に沈むサンセットの景観が美しいビーチです。
サムイ島のビーチ

世界中のダイバーたちが目指す島

サムイ島から北へ約60キロメートルの所にあるタオ島は、南北に7キロメートル、東西に3キロメートルの小さい島です。世界中のダイバーの間ではジンベエザメに会えるポイントとして人気があります。島周辺に点在するダイブサイトは潮流が穏やかで、魚影が非常に濃いことが特徴。タオ島から約8キロメートルのチュンポンピナクルがジンベエザメの出現で有名で、ビギナーからエキスパートまで楽しめるダイバーたちのパラダイスとなっています。アフターダイビングは島内の充実したリゾートやマッサージ・スパでゆったりとできます。
タオ島

切り立つ石灰岩の岩壁と手つかずのジャングルからなるクラビ

プーケット島からパンガー湾を挟んですぐ東にあるクラビは、切り立つ石灰岩の岩壁と熱帯のジャングルに抱かれた秘境のビーチリゾートです。その複雑な地形により多くのビーチは陸路から離れ、海からのアクセスのみになります。そのおかげで神秘的な自然と静寂が手つかずのままに残されています。貝の化石や洞窟内の壁画など、地質学的・考古学的に貴重な史料も残されています。また、クラビ南部に位置する2つの島からなるランタ島は、島全体が国立公園に指定されています。
クラビ

波音だけが響くクラビの美しい海辺

クラビのアオナン・ビーチは、通りにインフォメーションセンターやショッピング、レストランなどが並び、ここから他のビーチや島々へ出発する拠点となるビーチです。ボートでアクセスするクラビの各ビーチでは、環境保護の観点からジェットスキーなどモーターを使用するウォータースポーツも禁止です。そのため、美しい自然があるがままの姿で残されています。波音だけが聞こえる静かな海辺で、ゆったりとした贅沢な時間を過ごすことができる大人のためのビーチリゾートです。
クラビのビーチ

真っ白なサンドバーを渡ってあの島へ

本土の沖合に130以上の島々を擁するクラビ。ビーチリゾートの拠点となるアオナン沖には、チキン島やタップ島、モー島、そしてポダ島など、それぞれ個性的な島々が浮かび、日帰りでアイランド・ホッピングを楽しむことができます。もちろん、いずれも透明度の高い海と白い砂浜をもち、シュノーケリングにも最適。なお、チキン島とタップ島では、潮が引くと2つの島の間に「Sand Bar」と呼ばれる真っ白な砂浜の道が現れ、歩いて渡ることができます。
サンドバー

映画「ザ・ビーチ」の島々

クラビ本土から南へ約40キロメートル、珊瑚礁に美しいラグーン、そしてヤシの林に覆われた、まさに秘島と呼ぶにふさわしいピピ島。映画「ザ・ビーチ」の舞台となったことで、世界的にも有名になりました。ピピ島の南部に浮かぶハー島は5つの島からなる群島で、世界のダイバーが好んで訪れる美しい島です。特にハー・ヤイ島にある巨大なケーブ(洞窟)は必見。二つの大きな入り口があり、内部で繋がっています。
ピピ島

古代の人々の足跡をたどる冒険

ビーチリゾートで知られるクラビですが、地質学的・考古学的に貴重な遺跡が点在していることでも有名です。たとえば豊かな自然が広がる県北部のアオルックには、古代人の描いた壁画や生活道具、貝殻の化石などが発見されているピー・ホアトー洞窟があり、その見学を含んだカヌーツアーが人気です。沖合のガーロース島でも壁画の描かれた洞窟が発見されています。また、山の中にあるワット・タムスアはクラビで一番大きく、タイガーケーブとも呼ばれている寺院です。1272段の石段を登ると、「ブッダの足跡」と呼ばれる史跡をみることができ、またそこからはクラビ全体の眺望を楽しむこともできます。
ワットタムスア

マラッカ海峡の中継として交易で栄えた伝統ある港町トラン

プーケット島の南東約140キロメートル、アンダマン海に面した南北約120キロメートルにわたる長大な海岸線と、その沿岸に散らばる石灰岩の岩山や美しい珊瑚礁の島々が印象的なトラン。県土の約3分の2が国立公園に指定され、無垢の自然が残るナチュラルリゾートとして、近年は近隣のプーケットやクラビに続いて欧米などからの個人旅行者も訪れます。20世紀初頭までは国際交易の拠点であり、マレー語で「夜明け」を意味するその地名のとおり、連日外国からの船が暁の港へ到着していたそうです。
アンダマン海

ユーモラスな形の岩山が散らばる海

石灰岩が浸食されてできたユーモラスな形の岩山が散らばっているトランの海。チャオマイ国立公園の一部であるパークメン・ビーチはトランで最も有名なビーチです。ビーチの北端にある船着き場は周辺の島々への玄関口になっています。そのさらに沖合に、真っ白なビーチとリゾートだけの島々が浮かんでいます。トラン近郊の島々の中でもっとも美しい島のひとつクラダーン島は、水中結婚式などが行われている島です。ほかにも、トラン近郊にあるレッ洞窟では、洞窟内に小川が流れており、ボートに乗って洞窟探検ができます。雄大な時間が作り上げた床から天井までの石筍と鍾乳石が見せる景観は、自然の神秘的な美しさを感じさせてくれます。
クラダーン島

浸食された石灰岩が幻想的な造形を見せる
パンガー

パンガー県には、海に浮かぶ不思議な形をした石灰岩の岩礁や、生い茂るマングローブ、小さな入江や洞窟といった独特の景観が広がります。プーケット島の北東約50キロメートルのところにあり、大小約160の島々があるパンガー湾は、映画「007」シリーズのロケ地としても有名です。パンガー湾付近にある、洞窟自体がお寺になっている洞窟寺院タム・サワン・クーハーは、100年ほど前に嵐を避けるために洞窟に避難した僧侶たちが仏像を安置したのが始まりといわれるお寺です。中には大きな黄金の仏像が微笑みを湛えて横たわり、独特な雰囲気を醸し出しています。プーケット国際空港から車で北へ約1時間、アンダマン海に面したカオラックは、シミラン諸島やスリン諸島へ向かうダイバーのアクセス拠点。手つかずの自然が残っている国立公園に隣接し、近年は閑静なリゾート地として注目されています。
パンガー湾

アンダマン海を代表するダイビングポイント

アンダマン海に浮かぶ9つの島と数々の小岩からなるタイで最も美しいといわれるシミラン諸島、さらにその北に位置するスリン諸島周辺は、いずれも海洋国立公園に指定され、世界的なダイビングポイントとして有名です。ハードコーラルにソフトコラールが生い茂り、ギンガメアジ、キンセンフエダイなどの群れを割ってジンベエザメが姿を現すこともしばしば。ポイントによってはクリーニングにやってくるマンタとも遭遇できる、ダイバーたちの憧れの場所です。
シミラン諸島

美しい湖と険しい岩峰が織りなす神秘的な景観

カオラックのすぐ背後には、総面積約4000平方キロメートル、6つの国立公園と野生生物保護区からなる大自然が横たわります。その中心をなすのはカオソック国立公園です。カオソック国立公園はパンガー県の隣のスラーターニー県にあり、世界最古の熱帯雨林のひとつと言われている原生林が広がります。カオラックから車で約1時間の距離ながら、野生の象やトラ、豹に加え、ヤマネコやカモシカ、バクなどの希少動物が生息、また10月〜1月には世界一大きな花ラフレシアが咲くなど多様な生態系を有しています。
カオソック国立公園

タイ南部の仏教の聖地といわれるナコーンシータマラート

ナコーンシータマラートは、世界遺産の暫定リストにも登録されている寺院をはじめ、タイ南部仏教の聖地として有名です。バンコクからナコーンシータマラートまでは、飛行機が毎日複数便運航しており、列車でも訪れることができます。年2回開催されるベー・パー・クン・プラ・タート祭りや、ラチャダムヌアン通りを美しいパレードが行進する十月祭は一見の価値があります。串に刺したマンゴスチンが食べられるのはナコーンシータマラートだけで、三輪タクシーに乗って夜景を観賞するツアーなども人気です。
ナコーンシータマラート

世界遺産登録が進められている寺院

ナコーンシータマラートにはいくつもの観光スポットがあります。そのひとつカオルワン国立公園内にあるクルンチンは、タイ有名な滝10選の中のひとつであり、高さ100メートル、何段にも分かれる雄大な眺めの滝です。また、プラ・マハータート・ウォラマハーウィハーン寺院は、黄金の仏舎利塔で知られており、世界遺産登録が進められている寺院です。
プラ・マハータート・ウォラマハーウィハーン寺院