5.タイ東部の知識

リゾート、ビーチエリアとしても人気のタイ東部。パタヤ(チョンブリー)、シーラチャなどの都市から成るチョンブリー、ナンプラーの醸造地として知られ、豊かな海洋資源を背景に食文化が育まれたラヨーン、トロピカルフルーツの名産地チャンタブリー、手つかずの自然とタイ最古の木造礼拝堂が残るトラートなど、各エリアを深堀りした知識を学ぶことができます。

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ビーチリゾートを中心に新旧のタイ文化が入り交じる
チョンブリー

タイ東部に位置するチョンブリー県は、国際的に知られたアジアを代表するビーチリゾート地パタヤや、日本をはじめ外国の企業が進出し、工業団地が建設されているシーラチャなどの都市からなります。バンコクから車で約2時間、スワンナプーム国際空港からはわずか1時間あまりとアクセスも良く、美しいビーチをはじめ、ショッピングやナイトライフなどのエンターテイメントも楽しめます。また、ラマ5世のサマーパレスがある文化的要素を兼ね備えたシー・チャン島など、砂浜と珊瑚礁が美しい島々が点在します。
パタヤ

マリン・アクティビティと美しい砂浜が魅力のパタヤ・ビーチ

パタヤ湾に面し、南北にゆるやかな弧を描くパタヤ・ビーチは、約4キロメートル続くパタヤのメインビーチです。海水浴を楽しむのはもちろん、通りには数多くのレストランやショップが建ち並び、ショッピングをしたり砂浜を散策したりと、南国リゾートの雰囲気を満喫することができます。ほかにも、パタヤからミニバスで15分ほど南に行くと、象牙色に輝く砂浜のジョムティエン・ビーチがあります。パラセイリングやバナナボートなどのマリンスポーツが楽しめ、家族連れにおすすめのビーチです。
パタヤビーチ

さらに美しい海と砂浜を求めてラーン諸島へ

パタヤ・ビーチの南にあるバリハイ桟橋からは、沖合の島々へ渡るフェリーやスピードボートが出ています。なかでも透明度が高い海で人気を集めているのがラーン諸島です。パタヤから約7.5キロメートルの所にある珊瑚礁に囲まれた島々で、サンゴやカラフルな魚を見ることができ、世界有数のダイビングスポットとしても知られます。また、西向きのサワイ・ビーチやサメー・ビーチから見るサンセットは格別です。同じくパタヤ沖にあるパイ島やサック島、クロック島周辺も、海底に沈船があるなどダイビングポイントとしても知られています。
ラーン諸島

それぞれ違った顔を見せるパタヤの昼と夜

昼はマリン・アクティビティ、夜はショーの観劇がパタヤならではの楽しみ方です。70メートル×50メートルの大ステージを擁し、客席が2000席もあるアランカーン・シアターでは、レーザー光線の飛び交うなか、タイの誕生から現代までの歴史を描いたショーが壮大に繰り広げられます。ほかにもムエタイやタイ伝統舞踏のショーもあります。また、パタヤと言えば名物のニューハーフショーも忘れてはいけません。ゴージャスな衣装をまとい、優雅にそして華麗に踊るショーは必見です。
パタヤ市内
©iStock.com/joyt

子どもたちも大興奮のアトラクションが目白押し

パタヤ周辺には、マリン・アクティビティ以外にもたくさんの見どころがあります。カートゥーン・ネットワーク・アマゾン・ウォーターパークは、アニメ専門チャンネルによる世界初のウォーターパークです。パタヤから約15キロ南にあるバン・サライの自然のままの海岸地域にあり、水を使った150 種類以上のアトラクションが楽しめます。また、アートインパラダイスは10のテーマに分かれた3Dミュージアムで、新たな観光スポットとして人気です。3Dで描かれた100点にも及ぶ絵画の前でポーズを決めたら写真撮影をしましょう。広大な480エーカーの敷地に広がるトスカーナスタイルのワイナリー複合施設シルバーレイクブドウ園は、タイで最初のワインの生産を目的としたブドウ園です。ヨーロッパ風の建物が並び、ゆったりとワインの試飲ができます。
ブドウ園

仏教国にふさわしい荘厳で剛健な建築物

サンクチュアリー・オブ・トゥルースは、29年以上を費やし、いまだ完成せず現在も建設が進められている建築物です。高さ、幅は約100メートル、総面積は約2,115平方メートルで、古典芸術や彫刻、技術保護を目的として、チーク材やハード材等を使用して建てられています。建築中なので、見学の際はヘルメット着用が必須です。また、パタヤから南に約15キロメートルの所に、ラマ9世に献上されたヤンサンワララーム寺院があります。建物はモダンでユニークなタイ建築様式で、敷地内の丘の斜面には高さ130メートルの仏像が描かれています。
サンクチュアリー・オブ・トゥルース

豊かな海洋資源を背景に食文化が育まれたラヨーン

バンコクから約170キロメートル、タイの東部に位置するラヨーン県は、詩聖と呼ばれた詩人スントン・プーの出身地として知られています。美しいビーチ、タイ湾に浮かぶ自然豊かな島々をはじめ、新鮮なシーフードやトロピカルフルーツ、タイ料理に欠かすことができない調味料ナンプラーの醸造でも有名です。北部には一部丘陵地が広がりますが、県内のほとんどは平地で、タイ湾側には無数の島々が点在します。なかでもサメット島は世界有数のビーチとして有名で、国内はもとより海外からも多くの観光客が訪れます。
シーフード

白い砂浜が続く世界有数のビーチ天国

ラヨーン県には、タイ湾沿いに美しいビーチが無数に広がります。タイ人にも人気があり、ナンプラーの産地として知られているレーム・チャルーン・ビーチには、多くのシーフードレストランが軒を連ねます。そして、レーム・チャルーン・ビーチの東に位置するメー・ランプーン・ビーチは、12キロメートルも続く海岸線が有名です。近くにあるバーン・コア・アオ村では伝統的な漁村の生活を垣間見ることができます。

サメット島は、ラヨーン・ビーチ南東の沖合い約7キロメートルの所に位置し、ビーチの砂は白くサラサラしているのが特徴です。なかでも、白い砂浜が約800メートル続くサイ・ケーオ・ビーチは島内一美しいビーチと言われ、カヌーなどのマリンスポーツも楽しめます。また、サイ・ケーオ・ビーチから歩いていけるカオ・ボ・トンは島の中で最も高いビューポイントで、島の東側や近くの島々を見渡すことができます。
サメット島

トロピカルフルーツが堪能できるスパットラランド

スパットラランドは、マンゴスチンやランブータン、ドリアンなど、タイならではのトロピカルフルーツを堪能することができる観光果樹園です。市内から約20キロメートルの所にあり、地元のタイ人も頻繁に訪れる人気のスポットです。園内ではトラムに乗って果樹園巡りができ、フルーツの収穫時期である4~5月になると多くの人で賑わいます。朝8時から夕方5時まで、年中無休で営業しており、入場料300バーツでフルーツ食べ放題になります。
マンゴスチン

豊かな自然に囲まれたトロピカルフルーツの名産地
チャンタブリー

バンコクから東へ約245キロメートルの所に位置するチャンタブリー県は、緑豊かな美しい自然に恵まれ、トロピカルフルーツの産地として知られています。また、隣のトラート県と並び宝石の産出地としても発展しており、ルビー、サファイアが採掘されることで有名です。市内はタイ最大の宝石取引市場になっており、近年は大規模なショッピングセンターや大型ホテルなども建設されています。一方、水面に建てられた400以上の家々からなるライペーンディン村では、マングローブの林を進みながら、バーンチャンの地元漁師の生活を見ることができます。また、川沿いのチャンタブーン集落では、かつて繁栄した川沿いの3地区(タールアン、タラートクラーン、タラートラーン)に住む中国系、タイ系、ベトナム系の人々の生活や文化を体験でき、昔の白黒写真時代にタイムスリップしたような気分になれます。
チャンタブーン

果樹園で美味しいフルーツを味わう

チャンタブリー県の魅力は、海や森といった自然の美しさはもちろんのこと、土地が広いことです。5月から6月は実りの季節で、その時期に訪れれば豊富な種類の果物に驚くことでしょう。日帰りでフルーツビュッフェを楽しむことも、ホームステイで地元農家の生活を体験することもできます。
チャンタブリーのフルーツ

イルカと触れあえるオアシス・シーワールド

オアシス・シーワールドは、創業者のウィチャイ・ワッタナポン氏が救ったイルカたちのために建てた水族館です。現在はイルカの保養所となっており、バンドウイルカやピンクイルカなどの姿を見ることができます。このオアシス・シーワールドでは、イルカたちと間近で接する貴重な体験ができます。
イルカ

天国の扉に近づけるカオキッチャクート国立公園

カオキッチャクート国立公園は、神聖な仏足石を参拝するために多くの観光客や仏教徒が訪れる信仰の山です。ひんやりした空気と朝霞が最大の魅力で、ここを訪れれば天国の扉に近づくことができると言われています。登頂できるのは、陰暦3月・新月の日から陰暦4月・新月の日までとなっています。山の麓から途中まで乗り合いタクシーが出ており、乗り合いタクシーを降りてから山頂(ストーン)までは徒歩で約1.2キロメートルです。
カオキッチャクート国立公園

手つかずの自然とタイ最古の木造礼拝堂が残るトラート

トラート県はタイの最南東、バンコクより南東へ約315キロメートルの所に位置し、フルーツの栽培地として知られています。プーケットに次いでタイで2番目に大きなチャーン島を有し、年間を通してビーチリゾートを楽しむ観光客で賑わっています。ほかにも、トラートから南東約89キロメートルの所にあるハット・レックはカンボジアとの国境の町として栄えています。毎朝開かれる国境市場では、野菜や果物、魚、肉などが売られ、カンボジアからも多くの人が国境を越えて買い物にやってきます。
トラート

タイ最古の木造礼拝堂が残るブッパーラム寺院

ブッパーラム寺院は1648年アユタヤ時代に建立され、タイ最古の木造礼拝堂がある寺院です。残存する壁画には初期のチャクリー王朝や中国の影響が見られます。なお、本堂では宗教を学ぶことができ、古代の壁画も見ることができます。寺院を象徴する涅槃仏は感動的な大きさと美しさです。
ブッパーラム寺院

象の形に似ていることから名付けられたチャーン島

チャーン島は、タイで2番目に大きな島で、島の形が象に似ていることからタイ語で象の島=チャーン島と名付けられました。チャーン島は海洋国立公園で、自然豊かなリゾートアイランドでもあります。なかでもサイ・カオ・ビーチは約2.5キロメートル続く白浜と遠浅のビーチで、島内で最も賑わっているビーチです。島の東には、島の水源にもなっている滝ターン・マヨムがあり、観光スポットのひとつになっています。
チャーン島

バーンターラネの自然遺産マングローブ林

バーンターラネのマングローブ林は、歴史的な自然遺産のため、クロンジェーク運河沿いの地域で保護活動が行われています。チュアンプロイ(宝石ラッシュ)時代に土砂が隆起したことにより、この地域の生態系に変化が起こり、樹齢100年を超えるタブンの木やランプーの木が茂り、潮の満ち引きのあるマングローブ林が誕生しました。美しい自然や現地の人々の生活に触れることができるマングローブ林のスペシャルツアーをはじめ、多くの自然保護活動が行われています。
マングローブ林

タイ東部のお祭り 世界的にも有名なバッファロー・レースとフルーツ・フェスティバル

タイ東部地域では、たくさんのお祭りやイベントが開催されます。なかでもチョンブリー県で毎年10月頃に開催されるバッファロー・レースは有名で、タイの農作業に欠かせない水牛もこの日はレースやコンテストに駆り出されます。また、ラヨーン県、トラート県、チャンタブリー県で、5月から6月にかけて行われるフルーツ・フェスティバルは、多くの観光客で賑わいます。色鮮やかなフルーツと花で飾られた山車のパレードは見ものです。
バッファロー・レース